旅風里美の気まぐれスタイル さとみ工房 Satomi Factory

クリエイターとしてどう行動すればいいのだろうか…それは自分のスタイルの確立

 東京オリンピックのロゴがパクリだったと言う問題が、国立競技場とともに問題になっている。佐野氏の出身大学では模倣を推奨してるとか。これではパクリが横行するのもムリはない。

 しかし、よく考えてみれば、まったく何もない状況から物を作るのではないだろうか。人間は創造する生き物だ。自分で良いと思った物を集め、不満があれば自分で変えて行く。やがてそれが自分のオリジナルとなる。クリエイターとは自分の主義やスタイルがしっかりしている人のことだと言えます。

 そんなクリエイターの現状に付いていろいろ書き綴っていきます。


ウェブデザイナーは不足している?
それともあぶれてる?

 もう何年も前から、ウェブデザイナーの不足がいわれているが、一方でウェブデザイナーとしての技能を身につけても収入を得られない事例が多い。いったいどっちなのだろうか?

 現在はホームページ自動作成ソフトもあるため、グラフィックデザイナーとしてウェブデザインをするとなると、デザイン性を求めていないユーザーからは必要とされないという面もある。当然、ウェブ制作も無料または廉価で行なわれる。そのためデザイナーは他の有料の仕事と掛け持ちすることが多い。

 そもそもウェブの多くは顧客を集めるためで、そのためシステムエンジニアやプログラマーによってトラフィック・ジェネレーションを起こすやり方が多い。システムエンジニアやプログラマーが利益を得るように作られている。そのため、高額になりやすいし、ホームページは無料でも管理費が高額になることもある。

 不足しているウェブデザイナーとは、トラフィック・ジェネレーションもトラフィック・コンバージョンもできるデザイナーと言うことになる。それではそれができるために必要なのは何なのだろうか。

 システムエンジニアやプログラマーはコードの中に仕掛けを作ることでトラフィック・ジェネレーションを起こすことが多い。いわゆるSEO対策だ。しかし、システム上のものはサーチエンジンの仕様の変更により無効になることが多い。結果的にシステムエンジニアがシステムを修正しなくてはならない。そのため過酷な労働条件になることが多い。それは結果的にシステムエンジニアが自ら蒔いて破滅に至るということを端的に表している。

 

 トラフィック・ジェネレーションを起こすことに関して大切なのは、訪問者が意図した通りに行動するための道作りが必要になってくる。そこでウェブ・アーキテクチャーがしっかりしているかが大切になってくる。そして内容がそこそこ充実しているとサーチもそこそこの位置になることが多い。

 そして、もう一つ、ウェブ・セールス・コピー。これがトラフィック・ジェネレーションを後押しし、トラフィック・コーバージョンも起こすことになる。そして、セールス・コピーに重要なツボを押さえておくことにより、劇的な変化を起こすこともできる。

 一番大切なのは、ユニーク・セリング・プロポジション。他にはない特徴。特に中小企業や個人で立ち上げるウェブ・サイトは圧倒的に情報量が少ない。当然、大企業には負けてしまう。しかし、どこにもない切り口で情報を提供することで、大企業にもない唯一のものとしてサーチエンジンの検索にもかかりやすくなる。

 要するに、ビジュアルデザイナーとしてのウェブデザイナーではなく、トラフィック・ジェネレーションやトラフィック・コンバージョンを起こせるようなアーキテクトやセールス・コピーがかけるデザイナーが本当に必要とされているわけだ。

 現在はクリエイターが使い捨てられる時代。企業に属していてはアーキテクトやセールス・コピーまで含めたウェブ・デザインができるデザイナーは数えるほどしかいなくなる。そんなわけで、クリエイターが一から十まで把握できる…そう言ったデザイナーが必要になってきているのかも知れない。